進撃の巨人の作品紹介と全体の流れを初めて読む人向けに整理する

『進撃の巨人』は、巨人に脅かされる世界で生きる人々を描いた諫山創さんの漫画です。有名な作品だけに、名前は知っていても「どこから見ればいいのか」「どんな順番で話が進むのか」が分からない人も多いと思います。この記事では、作品の基本情報と物語の大きな流れを、結末にかかわる核心部分は伏せたまま整理します。

作品の基本情報

『進撃の巨人』の作者は諫山創さんで、講談社の『別冊少年マガジン』で2009年に連載が始まりました。連載は2021年4月発売の号で最終回を迎え、単行本は全34巻で完結しています。諫山さんにとってはこれが連載デビュー作です。

単行本の世界累計発行部数は1億部を超えたと報じられています。アニメは第4期まで制作され、最終章はMAPPAが手がけました。マンガとアニメのどちらから入っても物語はほぼ同じ順番で進むので、好きなほうから触れて問題ありません。

作品の評価は発行部数だけではありません。連載開始から2年後の2011年には講談社漫画賞の少年部門を受賞しており、早い時期から注目されていました。巻数が34巻にまとまっているため、長期連載の作品としては追いかけやすい部類です。

どんな世界の物語か

舞台は、巨大な壁に囲まれた土地です。人々は人間を捕食する巨人から身を守るため、壁の内側で暮らしてきました。壁は外側から順にウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナの三重構造で、内側に行くほど王政に近い地域になります。

壁の中の平和は百年ほど続いていました。主人公エレン・イェーガーは、その平穏を「家畜のようだ」と感じ、壁の外の世界を見ることを夢見る少年です。幼なじみのミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトとともに暮らしていました。

この作品の特徴は、巨人という分かりやすい脅威を置きながら、人間の側の事情や組織の論理も丁寧に描くところにあります。「敵を倒せば終わり」という単純な構図ではないため、読み進めるほどに見え方が変わります。

物語が動き出すところ(序盤)

序盤は、壁が破られる出来事から始まります。外壁が突破され、エレンたちの暮らしは一変します。その後、三人は兵士になるために訓練兵団へ入り、同期の仲間たちとの訓練の日々が描かれます。

入団後に再び巨人が壁を襲い、トロスト区の防衛戦が起きます。ここは物語の最初の大きな山場です。ここまでが単行本でいえば最初の数巻にあたり、世界の仕組みと主要人物が一通り出そろいます。この段階では「巨人とは何か」という疑問がほとんど解けないまま、読者は先へ引っ張られていきます。

トロスト区の戦いでは、訓練兵団を卒業して間もない若者たちが、初めて実戦に投げ込まれます。駐屯兵団の兵士も含め、多くの人物が選択を迫られる場面が続き、のちの主要人物の性格がここでかなり見えてきます。

兵団と壁外調査が中盤の軸になる

中盤では、壁の外へ出て調べる調査兵団の活動が物語の軸になります。壁外調査では、巨人に対する人類の弱さと、それでも前に進む兵士たちの姿が描かれます。エルヴィン団長、リヴァイ兵士長、ハンジ分隊長といった大人の人物が登場し、組織の中でそれぞれが役割を担います。

兵団は役割が分かれています。壁の外へ出る調査兵団、壁の防衛を担う駐屯兵団、内地で治安を守る憲兵団の三つです。この三つを区別しておくと、場面ごとに誰が何を守っているのかが分かりやすくなります。

壁外調査は、成果と犠牲が常に隣り合わせです。作戦の立て方や陣形の工夫が細かく描かれるため、戦術ものとして読む楽しみもあります。ここで描かれる損害の大きさが、のちの判断の重みにつながっていきます。

ネタバレを含む:王政編以降の流れ(核心は伏せます)

ここからは物語の中盤から後半の枠組みだけを、大きな見出しの範囲で触れます。壁の内側では、王政をめぐる出来事を描く王政編が長く続きます。それまで外の敵が中心だった物語に、人間同士の対立と、壁の成り立ちの秘密が加わります。

その後、物語は壁の外の世界へと視点を広げます。ここで読者は、壁の外にも国や人々の暮らしがあることを知ることになります。立場が変わると見える景色が変わる、という作品のテーマがはっきりしてくるのはこのあたりからです。物語の根幹にかかわる中身は、ここでは書きません。ぜひ本編でお確かめください。

初めて読むときの順番とおすすめの進め方

初めての人には、原作の第1巻から順に読むのがいちばん確実です。アニメ派の人は、第1期から順番に見るのが基本になります。この作品は、先の展開を知らないまま読むと驚きが大きいタイプの物語です。人物の呼び名や地名が多いので、あらかじめ全部を覚えようとしなくても大丈夫です。

読む前の準備として、次の三点だけ押さえておくと入りやすくなります。

読み終えたあとの楽しみ方

アニメは複数のシーズンに分かれて放送され、最終章まで制作されました。映像で見る場合は、シーズンをまたぐ前に前の話を軽く振り返ると、人物関係を思い出しやすくなります。

一度読み終えたら、最初の数巻をもう一度読み返してみてください。初読では流していた台詞や背景の描写が、あとから意味を持って見えてくることがあります。伏線を拾い直す読み方ができる作品です。

この記事を読んだあとは、下のクイズで壁や兵団、訓練兵団の基本を確かめられます。記憶があいまいなところが見つかったら、そこが読み返しのポイントです。

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